紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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  メールマガジン 第32号

   (2010年3月1日号)  

 紀伊半島の環境保全と地域持続性ネットワーク
 
  年度末、年度初めが何かと忙しいまま、5月の連休が過ぎ、はや7月となってしまいましたが、この間、メールマガジンの更新をさぼり、一般読者の方には第32号(3月1日号)を掲載することになり、誠に時期はずれとなりましたことをお詫びします。会員の皆さまには、近々、第33号を発信させていただきます。
 
 会員の皆様へ

 日頃、当ホームページをご覧いただきありがとうございます。メールマガジン第32号(2010年3月1日号)をお届けします。
 
 三重県津市にある結城神社の名物のしだれ梅が満開となり、休日には賑わっています。今年の三重県は暖冬のようで、桜の開花は例年よりもやや早まりそうです。
 
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 さて、前号(31号:2月1日)以降に掲載した記事について解説します。記事の内容は次の通りです。
 
1)有機農業の特色
   (4)カリスマ有機栽培農家の一事例
 
2)論文紹介
   「流入負荷量の削減と水草の生育面積の変化がため池の水質に及ぼす影       
     響」
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1)有機農業の特色
 
 これまで有機農業の特徴というタイトルで3回にわたって記事を書いてきましたが、今回は、埼玉県中北部の小川町で有機農業を長年営んでいるカリスマ的な有機栽培農家がNHKテレビで紹介されていたので、視聴内容に基づいて紹介します。この番組を見て、改めて、有機農業を行うのは並大抵のことではないということと、年季を積んで貯めた経験と知識が不可欠だと思いました。
 
 しかし、有機農業の先達の経験を情報として得る機会も増えているので、それらを踏まえれば、有機農業の実践の困難性は幾分緩和されるのではないかと思います。
 今後、当ホームページでは、技術的問題についても掲載していきたいと考えています。
 
  カリスマ有機栽培農家の一事例    
 
2) 論文紹介
 
 今回は、ため池の水質に関係した論文を紹介します。三重県立図書館に置いてある「用水と排水」という雑誌に毎月目を通すことにしていますが、この雑誌には水質関係の記事や論文が多く、参考になります。
 
 論文の著者は、土山ふみ等で、名古屋市環境科学研究所の研究員達であり、土山氏はため池についての本も出しています。名古屋市天白区にあるため池の水質を30数年にわたって欠かさず、春夏秋冬に測定し、そのデータを基に、流入水の負荷量の低下、池底の浚渫、水生植物の繁茂などの水質への影響を分析し、考察しています。ため池の環境変化後のトレンドとして水質の変化を示しているので、その影響についての考察には説得力があります。
 
 筆者は、身近な場所にあるため池の水質を透視度計で1年間測定しましたが、特にヒシの繁茂の影響については、浄化機能があることについて、この論文と同じ結論となっており、参考になります。今後、T-N(全窒素)についても発表されるようなので、ヨシの過繁茂の影響などについて注目していきたいと思います。
 
流入負荷量の削減と水草の生育面積の変化がため池の水質に及ぼす影響 
 
 
(2010年3月1日 主宰者より)
                                            
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